6月, 2022年
紫陽花について
家の玄関先の紫陽花が、今年も元気に咲きました 😀
これは、8年前に息子の生後半年の記念に義父母が鎌倉で購入して植えてくれたもので、毎年この時期に合わせて少しずつ成長して花が咲き、雨が降るたびにイキイキしている姿を見ると、梅雨も悪くないなと思わせてくれます。
そして家だけでは飽き足らず、先日は紫陽花で有名な王子駅の飛鳥山に行ってきました。 こちらは約300年前に第8代将軍 徳川吉宗が庶民の為に整備・造成を行った公園で、さらに明治時代には渋沢栄一の別荘も建てられたという由緒ある場所です。
公園の周り一帯に色とりどりの紫陽花が咲いており、多くの人が嬉しそうに眺めたり撮影をしたりしていました。外国人の姿も見られたので、気になって調べてみたところ、紫陽花はもともと日本固有の植物であることを知り驚きました。 鎖国時代に長崎に来たドイツ人医師のシーボルトが、恋人のお滝さんにちなんで「オタクサ」という名をつけて海外に紹介し、その後「東洋のバラ」ともてはやされ、各地で品種改良が行われたという歴史があるそうです。
このように着目すると、古来から毎年決まった季節に必ず咲くという使命を守りながら、日本の歴史や人々の生活に寄り添ってくれているかのような気がしてきます。 そして、そんな季節の一過性の中に感じられる不変性が、紫陽花の魅力なのだと思うこの頃です。
2022-06-17