保険会社が破綻したらどうなるの?
生命保険会社が破綻した場合でも、契約がなくなるわけではありません。「生命保険契約者保護機構」によって、加入している保険契約は継続されます。保護機構には国内で事業を行う全ての生命保険会社が加入しています。
●保険契約の継続 加入している保険契約の継続を図るには以下の方法があります。 (1)救済保険会社が現れた場合 破綻保険会社の保険契約を救済保険会社がに引き継ぎ、破綻後も契約を継続します。 (2)救済保険会社が現れなかった場合 保護機構により『承継保険会社』が子会社として設立される。もしくは、保護機構自らが引き受ける事により契約が継続されます。
●契約条件の変更 生命保険契約者保護機構が保険契約の継続を図った時は次のような事があります。 (1)責任準備金が削減される事がある 破綻時、責任準備金の90%までは原則補償され、残りの10%については更生計画などにより決定される事となります(保険金・年金等の90%が補償されるものではありません)。 (2)予定利率が引き下げになる事がある 保険契約の移転などの際には、予定利率の引き下げ等が行われる事があります。
●破綻時の注意 破綻後も保険契約を継続する場合は保険料を継続して払い込む必要があります。 通常、破綻後は保険契約の移転がすむまで解約はできません。 移転後一定期間のあいだに解約をすると契約条件変更後の解約返戻金などからさらに一定の割合で削減される事があります。
2013-11-12